ちょこっとマクロビオティック
新しい健康法?と思いきや、実は日本の食の原点!旬のものを食べて健康を維持する、理に適った食事法なのです。あなたも気軽にマクロビ体験してみませんか?
マクロビオティック調理レシピ‐マクロビオティックの基本!玄米ごはん
マクロビオティックとは、玄米を主食、野菜や乾物などを副食とし、人と生き物と環境のバランスを保ちながら健康維持を支える食事法です。この食事法が生まれたのは、1930年代以降の日本。「現代人の多くが病んでいるのは食の過ちによるものである」という考えに加え、平和運動やエコロジーなど、思想的な側面も持っているといわれています。欧米のスーパーモデルやバレリーナ、各界の著名人たちが実践していることで話題になり、日本に逆輸入される形になりました。
本来のマクロビオティックは、食材、調理法、生活習慣などに厳しい基準があり、とても気軽にできるものとは言えません。でも“1日1食だけ”だったり、“週末だけ”ならそう難しくないはず。挑戦してみたいけど手が出せない、と思っていた人も、ちょこっとマクロビオティックで、食を見直してみましょう!
その一 『穀菜食中心』
主食は主に玄米。肉や魚、乳製品などの動物性たんぱく質は控えるのが基本ですが、白身魚や小魚は少量であれば食べることを認められています。また、日本では摂れないものや、日本人がかつて食べなかったもの、化学的に加工されたものはなるべく避けましょう。主食、主菜、副菜、副々菜、汁ものを用意し、主食が、食事全体の50〜60%を占めるように献立を考えます。糖分、塩分を控え、十分に水分を補給することも大切です。
その二 『真土不二(しんどふじ)』
真土不二とは「身体と環境はバラバラではない」という意味。マクロビオティックでは、その土地で摂れたものを旬の時期に食べることが大切なのです。輸入食品や、季節に合わないものを食べるのは自然に反しており、人体のバランスを崩す原因になるという考え方から来ています。食材を選ぶときに注意する点は無農薬、有機栽培のものを選ぶこと。調味料も、化学調味料を使わない無添加のものや精製されていないものを選びましょう。
その三 『一物全体(いちぶつぜんたい)』
マクロビオティックには、「ひとつのものを丸ごと食べる」というルールがあります。命あるものはすべてその物ひとつで調和が保たれているという考え方から来ています。精製していない玄米や、丸ごと食べられる小魚が推奨されているのも同じ理由から。野菜の皮や芯を丸ごと煮物に使ったり、むいた皮を炒めものや漬け物などに使います。野菜のアクも身のうちと考えるため、アク抜きをせずに素材の成分をそのまま摂るようにします。
炊き方
- 殻の付いたものや虫に食われたものを取り除きます。ボウルに玄米と水を入れて、クルクルと回すように混ぜ、浮かんできたゴミやほこりを取り除きます。2〜3回水を変えて洗ったら、玄米をざるにあげて水気を切りましょう。
- 炊飯器に玄米と水(玄米の1.5〜1.8倍)を入れ、6〜8時間置きます。塩をひとつまみ加え、炊飯スイッチ(玄米ボタンがある場合はそれを)を押します。
- 炊きあがったら30分蒸らします。もしここで固く炊きあがってしまった場合は、荒熱が取れてから水を足し、全体を混ぜ合わせ再度炊飯スイッチを押します。(玄米は、2度炊きすることができます)
マクロビオティックの基本!
玄米ごはん
材料
- 水…2カップ
- 昆布…約6cm角のものを1枚
- 干ししいたけ…2枚
だしのとり方
- 昆布と干ししいたけを水に浸して30分以上おき、火にかけます。
- 煮立つ直前に昆布を引き上げ、干ししいたけのみをさらに10分ほど煮てから引き上げます。
材料(2人分)
- 丸なす…1個
- にんじん…1/3
- さやえんどう…9本
- しょうが…1片
- 干ししいたけ…2枚
調味料・その他
- 混合だし…1/2カップ
- 薄口しょうゆ…大さじ2
- みりん…大さじ1・1/2
- くず粉…適量
主菜
丸なすのとろみ野菜がけ
作り方
- 丸なすは、約1.5cmの厚さで輪切りにし、サラダ油をひいたフライパンで焼く。軽く塩をふって弱火で火を通し、両面に焦げ目をつける。
- にんじんは細切り、さやえんどうは斜めに切る。しょうがは千切りにする。
- 干ししいたけを100mlの水に浸して戻し、そぎ切りにする(もどし汁を取っておく)。
- フライパンにゴマ油を熱し、にんじん、さやえんどう、しょうが、干ししいたけを炒める。
- 4に干ししいたけの戻し汁と混合だし、薄口しょうゆ、みりんを加えてひと煮立ちさせてから、同量の水で溶いたくず粉を加えてとろみを付ける。
- 器になすを盛りつけ、上からとろみ野菜をかける。
材料(2人分)
- にんじん…1/2本
- 白ごま…適量
調味料
- ごま油…小さじ1
- しょうゆ…大さじ1
- 玄米酢…小さじ2
- 甜菜糖…小さじ2
副菜
にんじんのリボンサラダ
作り方
- にんじんを皮ごとピーラーでスライスする。
- しょうゆ、玄米酢、甜菜糖を混ぜ、甜菜糖が溶けきってからごま油を加える。
- にんじんに2の調味料を絡め、器に盛って白ごまを散らす。
材料(2人分)
- ひじき(乾燥)…20g
- 梅干し…2個
調味料・その他
- 昆布だし…1カップ
- しょうゆ…大さじ1・1/2
- みりん…大さじ2
副々菜
ひじきと梅のさっぱり煮
作り方
- ひじきはよく洗ってから水に浸して戻し、水気をよく切っておく。
- 梅干しの種を取り除き、手でほぐしておく。
- 鍋に昆布だし、しょうゆ、みりんを入れて煮立たせ、ひじきと梅干しを加え、煮汁が少なくなるまで煮る。
材料(2人分)
- 長いも…150g
- 大葉…2枚
- すりごま…少々
調味料・その他
- 混合だし…1・1/2カップ
- 白みそ…大さじ1・1/3
汁もの
白だしのとろろ落とし
作り方
- 長いもは皮ごとすり鉢ですりおろしておく。
- 鍋に混合だしを入れ、沸いたら火を止め味噌を加えて溶かす。
- 弱火にかけ、お玉でとろろを静かに落とし、箸で形をまとめながら20秒ほど加熱する。
- お椀によそい、すりごまと大葉を散らす。
アクを抜かない、皮をむかない、と、独特の調理法に初めは驚くかもしれません。でも、化学調味料などの人工的な味をそぎ落とした料理では、食材の持つ味を再発見することができます。また、旬の食材は、体を温めたり冷したりして、移りゆく季節を快適に過ごすための働きをしてくれます。昔の人はみんな知っていた、賢い食事法。原点に返って、素朴さを楽しんでみるのもいいかもしれません。








